top of page
研究室の出来事 2023年 ⑥
「研究室ゼミが充実してきました」2023年 9月
新しい3年生が配属されましたので、研究室ゼミの充実に取り掛かりました。毎週金曜日はJournal クラブで論文を Powerpoint でまとめてプレゼンします。毎週月曜日はグループ meetingでは、実験ノートを見ながら、皆で研究の進め方を議論しています。
今月から、月1回の Progress ゼミを始めました。実験データを Word にまとめて発表します。自分の研究を定期的にまとめるというのは、とても大事です。栄えある第1回の発表者は 3年生の吉田君でした。研究室に配属されて間もないですが、しっかりしたデータを出し、
きちんと発表しました。とても嬉しかったです。吉田君、よく頑張りました!

研究室の出来事 2023年 ⑤
「美味しいメロンありがとうございます」2023年 7月
北海道出身の吉田君がルピアレッド「ふらのメロン」をごちそうしてくれました。ご両親が送って頂いたメロンのお裾分けです。とても美味しかったです。親元から遠い宮崎で、吉田君は良い研究がしたいと頑張っています!体には気を付けるんだよ。

研究室の出来事 2023年 ④
「研究室ゼミが盛り上がっています」2023年 6月
新たに研究室に配属した学部3年生も研究室ゼミに参加しました。
① 質問に悪い質問はない。
② 分からないことを聞くことは、新たな発見を産む。
を、ゼミのモットーにしています。
みんな積極的に質問して活発なゼミになりました。良い論文を読むことは良い研究成果につながります。みんなの頑張りに期待しています。

研究室の出来事 2023年 ③
「研究室の引っ越し」2023年 6月
研究棟の改修工事が終わり、研究室の引っ越しです。新しい研究室で新しい発見をしていきましょう。皆で、頑張りましょう!

研究室の出来事 2023年 ②
「研究室に学部3年生が配属されました」2023年 5月
研究室に学部3年生が配属されました。有薗君、堀岡君、吉田君の3名です。研究がしたいという気持ちが溢れる頼もしい学生達です。コロナも収まってきましたので歓迎会を行いました。
もうすぐ研究棟の改修工事が終わり、研究室に戻れます。引っ越し後は、研究にどっぷりつかりましょう。期待しています。

研究室の出来事 2023年 ①
「4-HPR が新型コロナウイルスの感染を抑制するメカニズムの発見に関する論文を発表」2023年 3月
Yasuhiro Hayashi, Xuhao Huang, Takashi Tanikawa, Kazunari Tanigawa, Mizuki Yamamoto, Jin Gohda, Jun-Ichiro Inoue, Koichi Fukase, Kazuya Kabayama
Reactive oxygen species are associated with the inhibitory effect of N-(4-hydroxyphenyl)-retinamide on the entry of the severe acute respiratory syndrome-coronavirus 2
The Journal of Biochemistry, 173, 337–342, 2023
脂質代謝酵素の阻害剤 4-HPR による新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の感染抑制メカニズムを明らかにしました (Hayashi et al., JB, 2023)。これまでの研究で、私達はスフィンゴ脂質代謝酵素 DEGS1 の阻害剤である 4-HPR が SARS-CoV-2感染を抑制すること (Hayashi et al., Journal of Virology, 2021)、そして4-HPRによる SARS-CoV-2 感染抑制には DEGS1 は関与しないことを明らかにしていました (Hayashi et al., BPB, 2022)。しかしながら、4-HPR が、どのようなメカニズムで SARS-CoV-2 感染を抑制するのかは分かっていませんでした。そこで、今回の論文では、4-HPR が酸化剤であることに注目し、活性酸素とSARS-CoV-2 感染の関係について調べました。
従来の報告通り、4-HPR処理により細胞内の活性酸素量が上昇し、抗酸化剤トコフェロールにより細胞内の活性酸素量が減少しました。興味深いことに、SARS-CoV-2 のスパイクタンパク質を介した宿主細胞との膜融合を解析したところ、細胞内の活性酸素量と膜融合の低下は相関することが分かりました。さらに、大阪大学の樺山先生の研究チームにより、4-HPR 処理により 、宿主細胞の脂質二重膜の流動性および SARS-CoV-2 受容体 ACE2 の流動性が低下することが分かりました。今回の論文により、 4-HPR は 細胞内の活性酸素量を増加させ、宿主細胞の脂質二重膜およびウイルス受容体の流動性を低下することで、SARS-CoV-2感染を抑制するという 4-HPR 感染抑制のメカニズムが明らかになりました。
本研究は大阪大学の樺山先生、帝京大学の谷川先生、城西大学の谷川先生との共同研究です。

研究室の出来事 2022年⑤
「脂質代謝酵素阻害剤 4-HPR が新型コロナウイルスの感染を抑制する
メカニズムの発見に関する論文を発表」2022年 10月
Yasuhiro Hayashi, Kouki Matsuda, Kazunari Tanigawa, Takashi Tanikawa, Kenji Maeda, Kiyoto Tsuchiya
Dihydroceramide Δ4-Desaturase 1 Is Not Involved in SARS-CoV-2 Infection
Biological and Pharmaceutical Bulletin, 45, 1559-1563, 2022
脂質代謝酵素の阻害剤 4-HPR による新型コロナウイルスの感染抑制には、スフィンゴ脂質代謝酵素 DEGS1 が関わならいことを明らかにしました (Hayashi et al., BPB, 2022)。昨年、スフィンゴ脂質代謝酵素 DEGS1 の阻害剤である 4-HPR が、新型コロナウイルスの感染も抑制することを私たちの研究で明らかにしていました (Hayashi et al., Journal of Virology, 2021)。しかしながら、DEGS1 酵素と新型コロナウイルス感染の関りは十分に分かっていませんでした。今回発表した論文では、サル腎臓細胞の DEGS1 遺伝子をゲノム編集で変異させ、DEGS1 酵素活性を失った細胞 (DEGS1 ノックアウト細胞) を作製しました。野生型のサル腎臓細胞とDEGS1 ノックアウト細胞で新型コロナウイルスに対する感染効率を調べた結果、2つの細胞に違いはありませんでした。今回の論文により、 4-HPR は DEGS1 非依存的に新型コロナウイルスの感染を抑制するという 4-HPR 感染抑制のメカニズムの一端が明らかになりました。本論文は Featured Article に選ばれました。近日中に、さらに詳細なメカニズムを明らかにした研究成果を発表できるように頑張りますので、ご期待ください。
本研究は国立国際医療研究センターの土屋先生、鹿児島大学の前田先生、帝京大学の谷川先生、城西大学の谷川先生との共同研究です。

研究室の出来事 2022年④
「研究室(仮)に引っ越し」2022年 7月
研究棟の改修工事のため、研究室・教員室を引っ越しました。中本君、西村君は前日まで梱包に精を出してくれました。私は引っ越し日でもウエスタンブロッティングをやっていましたが、、、、。研究室の広さは、これまでの3分の1になり、教員室と研究室が歩いて約10分と、なにかと不便ですが、改修工事後の綺麗な研究室を楽しみにして、1年間乗り切ろうと思います。

研究室の出来事 2022年③
「研究室ゼミ、始めました」2022年 7月
研究室ゼミを開始しました。担当者の中本君は、きちんと準備をしていて良い発表でした。また西村君は多く質問し、活発なゼミになりました。
研究室では、毎週木曜日に論文紹介ゼミを行います。秋からは、研究の進捗ゼミも開始し、週2回のゼミを行います。参加を希望される場合は、林までご連絡ください。また、1~2年生のアポなし飛び入り参加をお待ちしております。研究室見学を兼ねてお越しください。
.jpeg)
研究室の出来事 2022年②
「研究室に学部3年生が配属されました」2022年 5月
研究室に学部3年生が配属されました。中本君、西村君の2名です。細胞培養のトレーニングから実験開始です。もうすぐ研究棟の改修工事ため、研究室の引っ越しがあり、ドタバタします。引っ越し後は、研究にどっぷりつかりましょう。期待しています。
.jpeg)
研究室の出来事 2022年①
「ハンセン病の新たな治療薬の開発に関する論文を発表」2022年 2月
Kazunari Tanigawa, Yasuhiro Hayashi, Akira Kawashima, Mitsuo Kiriya, Yasuhiro Nakamura, Yoko Fujiwara, Yuqian Luo, Mariko Mikami, Ken Karasawa, Koichi Suzuki
The Role of Lipids in the Intracellular Parasitization of Mycobacteriumleprae: Mini-Review
J Appli Microbiol Open Access, 8, No:1000213, 2022
帝京大学薬学部の谷川先生グループとの共同研究により、ハンセン病の起因菌である「らい菌」の感染に脂質トリアシルグリセロールの蓄積が重要であることを発見しました (Tanigawa et al., PLOS ONE, 2021)。トリアシルグリセロールは動植物体でエネルギー貯蔵体として働いていますが、らい菌はマクロファージを宿主として感染することでトリシルグリセロール合成を促進することが分かりました。トリアシルグリセロール合成酵素を遺伝子破壊した宿主細胞では、らい菌の感染や生存率が低下しました。本研究成果より、トリアシルグリセロール量を制御することで、ハンセン病の治療薬として応用できることが期待できます。今回の論文では、2021年に報告した原著論文の結果をもとに、らい菌感染における脂質の機能に関する研究をまとめました。

着任の挨拶
2022年1月1日
宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科に准教授として林が着任しました。本学科の個人研究室の1つとして林研を立ち上げます。皆様よろしくお願いいたします。
bottom of page